防水施工完了後の水張り試験について

防水工事が終わると、漏水がないか確認するために水張り試験を実施します。

水を張って水位が変わっていないかを確かめますが、この試験の基準はとくになく、防水工事をした時の漏水検査ですが10年保証が付きますので殆どの工務店などは実施はされてないと思います。

田島ルーフィング株式会社より以下引用

水張り試験方法については、公的基準などの明確な規定は無く、経験や現場毎の実情に合わせて実施されております。

弊社と致しましても水張り試験に関する基準等は特に設けておりません。

一般的には、浴室や厨房などの室内防水おいて実施される事が多く、屋上陸屋根では、コストや荷重などの問題から実施されないことが多いのが現状です。

特に改修工事及び露出アスファルト防水やウレタン塗膜防水・塩ビシート防水などの露出防水層の場合については、水圧による荷重等の問題から、防水層に不具合が生じることが懸念されるため、水張り試験の実施は慣例的に行われていないことが現状です。

屋上陸屋根で実施する場合は、ドレン廻りや貫通パイプ廻り等の防水層の弱点となりやすい箇所のみ限定して行われる事が一般的です

防水工事の水張り試験および方法

・ ドレンにゴムボール等で栓をし、ドレン以外の防水層の端末部が水没しないように注意して水を張る。

・ 一般的に水位は 100mm 程度が多い。水位を上げすぎると、諸所の問題(荷重の問題、通気管や脱気筒・パラペットが低い場合の防水端末部の水没、部分的に水張り試験を実施する場合の養生が困難)を生じる事があり、実際の降雨時の水位等を勘案しても、100mm 程度で充分に判断が可能と考える。

・ 水張り試験の期間は 24 時間程度で概ね判断が可能。

・ 押さえ断熱防水の断熱材の施工は水張り試験後とする。

防水工事の水張り試験の施工要領

・ 部分的に水張り試験を行う場合には、バタ角等で土手を作り、ルーフィングを巻き上げ仮防水とする。

・ 部分的に水張り試験を行う場合は、防水の弱点となりやすい箇所(ドレン廻り、貫通パイプ廻り、出入り隅部、シート防水の 3 枚重ね部分等)とする事が多い。