【ペット】映画のあらすじが3分で分かる!感想・レビューはこちら

人とペットの生活に注目した映画
この映画は、「怪盗グルー」シリーズの「イルミネーション
・エンターテインメント」が携わった映画で、舞台は
ニューヨーク・マンハッタン。

様々な種類の犬、猫をはじめ、カメや小鳥、モルモットといった、
とてもユニークは「ペット」たちが、飼い主がいない日中をどの
ように過ごしているのか、という実際ペットを飼っている飼い主
にとって非常に気になるストーリーになっています。

犬目線で見た人との生活

マンハッタンで、飼い主のケイティと楽しく暮らしていたマックス
ですが、ケイティがある日突然、1頭の犬をつれて帰ってきます。
デュークと名付けられた大きな犬は、保健所から引き取られて
きた犬でした。

マックスにしてみれば、ケイティと同時に、お気に入りのベッド
やごはんをとられるなど、居場所を奪われたも同然。
なんとかデュークを追い出そうとするマックスは、一緒に連れて
いかれた公園で、デュークとともに路地裏に迷い込み、野良猫たち
とケンカになってしまいます。

そして、マックスもデュークも首輪を野良猫に奪われ、運の悪いことに
保健所に連れていかれることになってしまいます。

飼い主に捨てられたペットたち

保健所に向かうさなか、飼い主に捨てられたペットたちの集団
「かみつきひっかきクラブ」に出合います。

ウサギをはじめ、ブタにトカゲは、マックスたちと一緒に保健所に
連れていかれるところだったブルドッグを助けにきたといいます。

せっかくの逃げ出す機会ですから、自分たちも捨てられたと嘘
をつくことで助けてもらい、なんとか逃げ出すマックスとデューク。

彼らとともに、下水道に逃げ込みますが、その先には、飼い主に
よって捨てられた動物たちが一緒に生活していました。
その数や種類は数えきれないほど。

リーダーでもあるウサギの「人間は、愛してるといいながらゴミ
みたいに捨てる」の一言が重いです。

しかし、仲間として迎え入れられるためのテストの最中、逃げ出す
ためについた嘘がばれてしまいます。

下水道からも逃げ出すことになってしまったマックスとデュークは、下水に流され海にたどり着きます。
近くを通る船に乗り込んだ2頭ですが、その船はブルックリンに向かう船でした。

もちろん騙されたウサギは2頭への復讐を誓います。

マックスを探す仲間たち

2頭が大変な目にあっている時、マックスの不在に気が付いた近所の
ペットたちがマックスの捜索を始めます。
すごいのは、その捜索方法です。

地下道に最短で向かうために知恵を借りた長老犬は、まず高層ビルから
窓清掃用のゴンドラに乗って高速下降、その後ハトに連れられてビルを
移動したり、建築資材に乗って移動したりとアニメーションならではの
はちゃめちゃ具合です。

デュークの過去

グルックリンまで逃げたマックスとデュークは、お腹を減らして
ソーセージ工場に潜り込みます。
そこで、この場所を知っているとデュークが昔話を始めます。
それは、デュークの過去でした。

老人に飼われていたデュークは、二人で楽しく暮らしていましたが
ある日、ちょうちょを追いかけて家から遠く離れたところを保健所
に保護されてしまったといいます。

せっかくだから昔飼われていた家に帰ろうと促し2頭でやってきた
ものの老人はすでに亡くなり、新しい家族が暮らしていました。

それを受け入れられないデュークは、今の家に帰ろうと誘うマックス
にも食ってかかります。

せっかく仲良くなったマックスとデュークでしたが、仲たがいしてしまいます。
一人帰ろうとしたマックスでしたが、保健所の人につかまりかけ、
それを助けたデュークがつかまってしまいます。

クライマックスはドキドキハラハラ

捕まったデュークを救おうと保健所のトラックを追いかける
マックスでしたが、さらにそれを「かみつきひっかきクラブ」の
ウサギ、ブタ、トカゲが追いかけていました。

しかし、ブタ、トカゲも捕まってしまい、ウサギとマックスが
協力して助け出すことになります。
トラックを追いかけるために利用したのがなんとバス!
運転はウサギです。

アニメーションならではのなんでもあり設定ですね。
ただ、追いかけた結果トラックは事故を起こし、橋から海へと
落ちてしまいます。

衝撃で、ブタとトカゲは逃げ出すことに成功しますが、デューク
は閉じ込められた入れ物の扉があかずに逃げ出すことができま
せん。
マックスがなんとか手に入れたカギで扉を開けようとしますが、
トラックの中に入ってきた水の勢いに負けてカギを落としてしまいます。

すっかり水没し、もうダメだと思ったそのとき、なんとウサギが
カギを持って水没したトラックに現れます。

そのカギでなんとか無事に脱出、2頭は助かることができました。
こうしてドタバタな1日が終わりを迎えます。

そう、このドタバタは、たった1日、しかも飼い主の不在中に
起きたお話なのです。

ですから、マックスとデュークはもちろん、彼らを助けに走り回った
仲間たちは、2頭を助けた後はきちんと自宅に帰り、なにもなかったかのように飼い主を出迎えます。

そうそう、あの捨てられたペットたちのリーダーであったウサギは、
ドタバタの最後に小さな女の子に拾われ連れて帰られることになりました。
今度は幸せになれるといいですね。

まとめ

この映画は、飼い主不在時のペットたちがどのように過ごしている
のかをユニークに描いています。

しかし実際は、飼い主が勝手に保護犬を連れて帰ってくることで、
それまでの生活を奪われてしまうのではという先住犬の危機感を
描いてみたり、捨てられたペットたちがどう感じているかを描いて
みたりと、ただ楽しいだけではなく、「動物を飼う」ことの責任を
問いただしてくれるストーリーとなっています。

実際にペットを飼っている人はもちろん、これから飼おうと検討
している人も、この映画を見ることで、もう一度「動物を飼う」
とはどういうことなのか、考えなおすいい機会になると思います。