年齢を重ねると、どうしても定年という現実と向き合わねばなりません。
これまで会社勤めを生きがいとしていた人が、その事を考えると自分が価値の無い人間になったような気がする事もあるでしょう。
やれやれと胸をなで下ろして「さて、次の人生設計は?」
と計画立てていく人はおそらくこれから増えてはいくのでしょうが、まだまだ難しい問題に悩まされるところです。
しかし、会社との相互関係での最良方法を考えると、定年は致し方ないと納得せざるを得ない部分もありますね。
定年が現実になれば
企業側も高年齢者雇用安定法により3つの措置を取らなければならなくなりました。
◎定年年齢の引き上げ
◎継続雇用制度の導入
◎定年制の廃止
とあり、考えなければならない事が山積みでしょう。
企業側から言えば、やはり健康的に頭や身体がスムーズに動いて利益をもたらしてくれなければ大きな負担を抱える事になります。
しかし定年となった社員はできる事ならこのままの地位と給料でいたいと思うものです。
誰もが迎える「老い」というテーマは、解決というよりお互いの妥協ありきという事にもなるでしょう。
定年となる当事者も入社した時からこうなる事はわかってはいるのですが、いざそうなってみれば気持ちの中でくすぶる物は消えないものです。
継続雇用を考えた場合
継続雇用への理由は人それぞれですね。
しかし何といっても多いのは生活の為という事です。
若い時から来るべき日に備えていた人も多いのですが、社会情勢の激しい変動でどうしても思うようにはいかない事が多いのです。
急なアクシデントもあります。
定年と言えど、寿命は上がっている時代ですから60歳定年になれば自分を持て余してしまうのも当然でしょう。
まだまだ若いのですから生活に必要な物もたくさん出てきますし、時代が変われば買い替えなければならない物も出てきます。
現在の生活維持だけではありません。
年々厳しくなる社会の在り方についていくら貯金があっても老後は心配です。
こういう相談は企業側にとっても冷たく突き放す事が出来ない問題で頭の痛いところですね。
皆が皆「継続雇用は自分の健康の為」とか「まだまだ自分の能力を活かしたい」
という報酬にあまり関わらない理由であれば問題ないのでしょうが…。
定年後の企業を考える
定年後は計画的に起業する事が出来ればそれが一番ですね。
必死に仕事をしながらの準備はとても大変な事ですが、
定年後の自分を守る選択としてはこれも一つの方法です。
定年前に起業の準備をして定年後の生活がスタートした時、
軌道に乗れば現役時代よりも良い仕事ができるという人も増えています。
どの方法を選択するかは非常に悩ましいところですね。